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太陽の塔

2018年5月13日
近藤

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誰でも写真などで一度はみたことがある 「 太陽の塔 」
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会のシンボル的な存在で
芸術家の岡本太郎がデザインと総合プロデュースをしたテーマ館の一つです

設計事務所に勤務していた時に、事務所の上司が設計などに関わっていたこともあり
当時の話などを懐かしく思い見学に行ってきました
今年の3月から一般公開も始まり、リニューアルした内部が解説付きでじっくりと見学できます
今までにも何度か特別公開はしていましたが、耐震補強を行い安全に見学できるのは
非常にありがたいです

設計士なので見る角度は若干違います

構造は鉄筋コンクリート造で両手にあたる部分が鉄骨造です
今回の耐震補強は内壁に厚さ20センチの鉄筋コンクリートを増し打ち
型枠の制作にはかなりの苦労があったのが容易に想像できます
その他荷重を低減するためにエスカレーターを撤去して階段に変更
階段の方がゆっくり見学でき良い選択だったと思います

個人的には腕の部分の鉄骨のトラス構造が力学的にも完璧すぎて
見ていて鳥肌が立ち怖いくらいでした、現代でも十分に成り立つ設計です
外から良く見ると腕の付け根にラインがあります、その部分から鉄骨造に切り替わります
俗に言うジョイント部分です

当時は腕の部分にエスカレーターがあり、そこからトラス構造の屋根にでて
地上に移動する見学ルートであったと聞きます
万博には生まれていなかったので当時をしらないのが残念です

赤い稲妻と緑のコロナはイタリア製のガラスモザイクタイル貼り
岡本太郎の望むゆらめくようなイメージを表現できるのはこれしかなかったようです

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大きく顔が三つあり裏面の緑と黒の顔が過去、正面の赤い顔が現在、頂部の金色の顔が未来
その他、内部地下にも顔があったようですが
開催後に兵庫県に貸し出しした後、倉庫から突然消えたそうです
うわさでは運送業の人が持ち去って今でも倉庫に保管して鑑賞しているとか
あくまでウワサですが、本当だったら返してほしいです

トラス構造の大屋根は丹下健三の設計で、丹下さんは太陽の塔の模型を壊すなど
太陽の塔反対派だったと聞きます、それで太陽の塔を隠すように大屋根を設計したとか
とっくみあいの大喧嘩をしたとか

その他設計士ならば誰でも知っている、磯崎新や黒川紀章、菊竹清訓など
有名どころが多く設計に参加しています

本来、万博のパビリオンは開催後は全て撤去するのが約束事のようですが
当時の人の活動のおかげでこのように見学できることに感謝しております

万博ネタは、設計事務所の先輩たちからかなり聞かされていたので
参加していないですが、まるで自分がその場にいたかのような錯覚をおこし
話がつきません