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気密化の必要性①

2018年6月9日
名和

住宅における気密化とは、室内と室外の隙間を無くすことを指します。

この気密性を高める為に必要な作業としては、
部材と部材の隙間を埋めるための気密テープや気密シートを用いたり、
隙間なく丁寧な施工を行う為の高い施工技術が必要になってきます。

単純に気密性を高めて隙間が無くなると言う事は、
良いことが多そうなイメージを受けられる方も多いのではないかと思いますが、
実際に、その必要性とはなんなのか。

①漏気負荷を減らし省エネルギー化と室内温度環境の快適性向上を図る
②壁体通気を抑制し、断熱性能の低下を防止する
③壁体内結露を防止する
④計画換気の性能保持

これら4つが、国が提唱する「気密性が必要な理由」です。

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①漏気負荷を減らし省エネルギー化と室内温度環境の快適性向上を図る

単純にエアコンなどの空調機器の効率を高めると言う事です。
そして、エアコンの効率を高めることにより省エネにつながる。

②壁体通気を抑制し、断熱性能の低下を防止する

一般的な断熱材は綿状の物が多く、
気密がしっかりしていないと風が入り込んできてしまいます。
断熱は「セーター」で、
気密は「ウインドブレーカー」と言う表現をよく例えに使われます。

いくら分厚い「セーター」でも風をビュンビュン通すと寒く、
風を通さない「ウインドブレーカー」を羽織ることで、
「セーター」の断熱性が発揮されます。

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③壁体内結露を防止する

冬場、外気と比べると室内には湿気が大量に発生しています。そのため、外壁や床などに隙間があると、隙間から湿気が壁の中や床下に流れ込んでしまい、壁の中が結露して柱を腐らせ、壁の中をカビが発生してしまう恐れがあります。

④計画換気の性能保持

人間が生活するうえで、
家の中には様々な汚染物質が発生します。

湿気や二酸化炭素、
臭気やホコリ、そして、ハウスシックの原因でもある建材の化学物質など。

従来の気密性が高くない家なら、隙間が多く、
換気をする時は石油ストーブなどを使った時ぐらいで、
その必要性の印象が薄かったと思います。

ただ、気密性を上げることにより、
室内の二酸化炭素濃度が上ったり、
湿気が逃げずカビが発生したりします。

そこで、換気の重要性が注目されるようになりました。

そして、ここで言う換気とは、
単純な換気では無く、吸気や排気の経路や計画性をちゃんと持った換気のことを言います。
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隙間を無くし気密性を上げることにより、
計画通りのキチンと淀みがない新鮮な空気を家の全体に届けることが出来ます。

気密とは、
断熱=気密=換気と言う関係性が成り立って初めて成り立つモノです。

気密だけが高性能であっても換気が無ければ、
ただの息苦しい家になってしまい、
断熱だけが良くても気密が悪ければ、
強風が吹けば隙間風に室内がさらされます。

家創りでは色々な発想から色々な形(家)が産まれてきます。

この気密の話も、絶対に気密が必要と言う訳では無く、
こういった考え方もあると言う参考程度になればいいなと思っており、
現に、国が定めた次世代省エネルギー基準にも、
気密性の基準値は設けられていない状況です。

まだまだ、この気密(断熱、換気)の話は、
色々な話があるので、またどこかの機会でお話しできれば。