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巨匠から学ぶ

2019年5月14日
大園

日本の近代建築の開拓者として建築業界の中では多くの人から尊敬されている建築家の前川國男。

世界的巨匠のル・コルビュジェの元で働き日本にモダニズム建築を広めた旗手的存在とも言われています。

先日、その前川國男が設計した建築を多く目にすることができる青森県弘前市に行ってきました。
前川氏の母親が津軽藩士の娘だったことから青森県とゆかりが深かったとされています。

 

まず1件目に訪れたのが、「弘前こぎんざし研究所」

コルビュジェの元で学んだ後、帰国して最初に手掛けた言わばデビュー作としても有名な作品です。

施設内には前川國男の建築ヒストリーに関する資料も展示しており、歴史を辿ることができます。

資料の内容は私も初めて知るような内容が多く、とくにこちらの作品は前川氏が当時27歳のころに手掛けたもので、

コルビュジェが1920年~30年前半に白の建築を作っていたのを学び、すぐに取り入れたと言われており、戦前にも関わらずとてもモダンな佇まいで建てられたことを知りました。

 

まず、訪れて一番最初に目につくのが、玄関吹抜の鮮やかな赤色で仕上げている天井です。

白い建物に窓が連続して設けられ、エントランスの前に立つと吹抜の先に見える赤色の天井が目に入り、

建物のリズム感なのか、赤色の色味なのか、日本にいながらコルビュジェの世界観にいるかの様でした。

照明も可愛いらしいですね。

正面のエントランスもスチールのサッシでシンプルにまとめられ、さすがと言わんばかりのカッコよさがあります。

また、窓枠はフランス製のものらしく戦前だった当時に輸入したそうで、当時の社会情勢などを想像すると驚きです。。。

 

写真を撮り忘れたのですが、1階トイレの建具にクリスタル製のドアノブが付いていて、

つい握りたくなるような素材で、前川氏のこだわりを感じました。

建物内部は屋外と同様、白い仕上げで統一されており、

全体的に天井高が高いため気持ちのよい空間となっていました。

屋外に出てみると、アールの壁面が見られたり、窓上部に雨樋として機能を兼ねた意匠なのか、この建築のポイントを所々で発見するのがとても面白かったです。

 

 

 

そして偶然にも今日が前川國男の誕生日で、驚きましたが何かのご縁なのかなと思いました。

1件目で長くなりましたので、次回2件目以降を紹介したいと思います。