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建築協定
2014年5月30日京都に限らず全国的に 「建築協定」 が定められてある地域があります
法律や条例は基本的に、国や都道府県、自治体が定めるのが一般的ですが
この建築協定については、基本そこに住む人達が発案者になって、地域の決まり事を定め
未来に良い形で文化資産を残したりするのが目的です
なんでも法律が優先の世の中ですが、「個々の約束事」 が非常に尊重される良い仕組みだと思います
ヨーロッパの集落などでは、子供も自分たちの住む町に早くから関心を抱き
生活の中で、次世代に受け継ぐといった感覚を持ち合わせているようで
文化の先進国ならではの成熟した国民性がとても素敵です
京都は世界的に見ても、文化の豊かな町で観光都市でもあり
特に 「田の字」 の中には多くの町屋が現存して活用されています
個人的には散歩の良く似合う町の印象が強く
なんど同じ小路を歩いても新しい発見があり新鮮です
今回見つけたのはこれです
一見なんでもない町屋ですが
付け庇(屋根?)に金属の加工品を使っています
柔らかな曲線で施工することにより、その存在を消しています
なぜ金属で施工したかは不明ですが
見事に調和しています
御池通りに面した赤の鳥居
魔界との結界でしょうか
なんともミステリアスな町です
個人的に建築協定を作成するなら
屋根は瓦
外壁は塗壁
外構には植樹帯
たったこれだけのことで100年後に世界一の文化都市になるのではと思います