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小粋な建具替え

2012年10月1日
上田

大工の上田です。。。

すっかり秋の風を感じる今日この頃・・・・。

我が家は築90年の京町家なのですが、
京町家には季節の変わり目の年に二回、
「建具替え」という一家総出の行事があります。。。

正直なところ、この建具替えは体力的に大変きつい作業です。

夏の建具替えは、たいてい六月頃、
梅雨の晴れ間を狙って、襖や障子・ガラス戸を夏バージョンの葦戸に・・・。
夏用の建具に入れ替えることによって、
部屋の雰囲気はガラリと変わります。
葦戸は風を通り抜けるが視界はしっかりさえぎる。
蒸し暑い京都の夏をいかに涼しく快適に過ごすかに重きを置いて、
京都の人々は住む家に様々な工夫を凝らしていたんでしょうね。

120930-2

120930-1

家中のふすまや障子をはずして、布を巻いて蔵へ運び込み、
代わりに蔵から葦戸やすだれ、籐の敷物などを出してきて決められた場所に納めていく。
そして、仕上げに拭き掃除。家族総出で半日ほどを費やして行います。

ついでに建て付けの悪いところはカンナで削ったり、打ち物をして調整。。。。
大工ですから、そのあたりは直します。
不思議なもので、建具替えを終えると

「今日から夏!」

「今日から冬」

っとスイッチが入れ替わります。

120930-3

120930-4

そして夏を終え涼しくなってきた今頃冬の建具へと戻します。

京町家に住み、春夏秋冬を感じることができることに感謝したいです。

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