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人生で一番高い買い物

2018年11月20日
名和

「人生の中で、一番高い買い物は?」と聞かれると何を思い浮かべられるでしょうか?

 

大抵の人は、「家」や「土地」と思われる方が多いのではないでしょうか?

 

「家」や「土地」は立地や大きさ、その性能等によって金額は様々ではあり、

断言はできませんが、一説には「光熱費」と言われております。

 

 

ある商品に対して生涯に使うお金を「LCC(ライフサイクルコスト)」と呼びます。

 

光熱費はLCCの分野の中でもすごく大きな要素で、

将来を見据えた計画性が必要になってきます。

 

住まいの費用は大きく分けて、

①土地や建物代のイニシャルコスト

②建てた後のメンテナンス費用

③光熱費

3つに分けることが出来ます。

 

家を建てようと考えるきっかけでもある、

家賃が勿体無いから、今払っている家賃水準から「なんとなく」で予算を決めておられる方が大勢おられるのが現状です。

 

一昔前の建売のような「ローコスト住宅」の世の中から、

国の政策も相まって、高断熱化、高寿命化などから長く住まれる家づくりが最近の主流になり、

家自体の実質的な価値も高まっている昨今ではありますが、

忘れてはいけないのが、家の価値が高まるのにつれて、

エネルギーコストも上昇していることです。

 

 

経済産業省の発表資料によると、

電気料金は過去40年間で年率平均2%上昇しているそうで、

このまま2%で上昇した場合、

50年後には2.5倍になる計算です。

 

現在、月平均2万円程で光熱費を払われている方は、

50年後に月平均5万程になっていると言われており、

30代で家を買うと、80代に光熱費が2倍となり、

年金がどうなっているかわからない時代に、

考えるだけでゾッとする試算結果となっております。

 

 

その上、世界的な異常気象で、

環境の激しい変化も予想され、

より一層の光熱費の上昇が予測されます。

 

 

80歳になり、電気代が高いからと言って

エアコンを付けるのを我慢して生活すれば、

ヒートショックや熱中症など健康リスクとなって跳ね返ってくるのです。

 

 

色々と不安要素が多い「光熱費」をいかにして節約するか、

それには”理にかなった設計”と”高断熱化”が必要です。

 

”理にかなった設計”とは。

 

その土地毎の気候風土や環境を読み取ると言う事です。

光や風、太陽熱などの自然の恵みを上手に取り込み、そして、時にしっかりと遮る。

しっかりとその土地を理解すれば大きな恩恵を受けることができ、

機械的空調設備への依存度を抑えた生活が可能になります。
窓を開けて自然な風で気持ちよく過ごせる季節を少しでも長くできる設計が必要です。

光を取り込む天窓や中庭、陽射しをコントロールする庇、日射熱の蓄熱をするタイルなど、

気候に合わせた快適さ、設計の工夫でパッシブな暮らしをすることが「光熱費」を抑えるプロからの提案です。

 

 

そして、”高断熱化”とは、単純に断熱材や窓を考えようと言う事です。

”高断熱化”にはイニシャルコストの高騰と言うデメリットが良く目につきますが、

実際にその費用対効果を考えて検討していますでしょうか?

 

 

一般家庭で、”高断熱化”をする為に係る費用が200万円掛かった場合、

最近は共働きの掛けが多く、

御昼間に電気やガスを使う家庭は減って来ており、

その場合、費用対効果が薄れますが、

それでも費用対効果はひと月5000円~8000円程の削減効果はあると言われております。

 

 

ひと月5,000円削減できれば33年ほどでもとがとれ、

ひと月8,000円なら約20年。

 

住宅ローンが大体35年だと考えると、

十分、費用対効果は高いと考えることが出来ます。

 

 

その上、”高断熱化”にすることで、

費用対効果だけでは無く、

家の中の寒暖差や外気がもたらす室内の不快さを減らすことが出来たり、

エアコンの稼働を抑えることで、

気流の不快さも軽減することが出来、

ストレスを減らす効果もあります。

 

ただ、”高断熱化”はすればするほどいいと言う訳では無く、

デメリットも当然あります。

 

 

過剰に”高断熱化”をすることで、

費用対効果が悪くなったり、

付加断熱により室内が狭くなったりします。

 

 

なので、どういった断熱方法で、

どこまでの断熱をする必要があるのか。

住まわれる方のライフスタイル、ライフプラン等に併せて、

検討する必要性があります。