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設計の柔軟性

住み手の笑顔につなげる
本当に必要とされる未来図を。

住宅の設計は奥が深い。住み手の数だけ理想があり、それを実現する方法もひとつではありません。言葉にしてしまえば同じ「リビングをなるべく広くしたい」という要望でも「大きな家具を置きたい」「こどもやペットが走れるゆとりがほしい」など目的によって設計の答えは変わってきます。また、コスト面についても相談しながら打ち合わせしていくことで、「したいこと」と「必要なこと」の優先順位が明確になり理想のカタチが見えてきます。

住み手の趣向×私たちの想い

考え方に共感できればテイストは問わず

いつの時代も、ものづくりの世界では誰かが誰かのことを想う気持ちから良いものが生まれてきました。自然と調和するジャパニーズモダン、北欧家具が似合うナチュラルテイスト、ボルタリングができるアクティブ空間など。私たちは積み重ねた経験と受け継いできた知識をもとに快適な空間を担保し、住み手の趣向に合わせた様々なテイストの設計に対応しています。

住み継がれる家

時代を超えて愛され続ける木の住まい

木の住まいの良さは、時間の経過とともに古びていくのではなく、手入れをすれば年月を重ねるほどに艶が増し、愛着が湧いてくること。いつか大切な誰かに住み継ぎたいと思っていただける、そんな家づくりを目指しています。

自社に大工職人がいるから

住み手×設計士×大工職人から生まれる理想の住まい

自社に力のある大工職人がいることで、住み手と設計士で考えた世界にひとつだけのプランが現実になります。住み手の想いも造り手にしっかり意図が伝わらなければ理想のカタチにはなりません。安全に「より使い易く」「より美しく」住み手を思いながら図面に描く1本1本の線。それを汲み取りながら技に愛情を込めて施工する造り手である職人。ものづくりは人と人のつながりからはじまります。

空間に合わせたデザイン

住まいの一部としての家具

本来住まいは家具があってこそ成り立ちます、建物をデザインした設計士がその空間やその家族に合わせた家具を一から設計。既製品の家具では決して叶えられない細やかなニーズに対応します。

ZENの家づくりとアイデア

空間に求める役割

リビング

リビングにはテーマを。とにかく20畳の広いリビングが欲しいという家の考え方もあるかもしれません。ただ、何度も打ち合わせさせて頂くうちにどんなことができるリビングにしたいかという事に話の論点は変わっていきます。これはどの部屋も同じですが実際に生活する上でそこにどんな大きさの家具を置くのか、そして、それは長い目で見たときに大きさや有無が変化するものかをよく考える必要があります。それを考えた上で、家具以外のスペースにどんな価値と用途(広さと解放感を感じさせてくれるという付加価値、物理的に何かを置ける予備スペースなのかなど)を見出すか。しっかり考えて必要なスペースでないのであれば、その分、外を感じられる縁側や坪庭をつくると生活と心を豊かにする活きたスペースになるはずです。

ダイニング

ダイニングは、朝陽の入る明るい場所でごはんを食べられるように計画したいもの。また、食事以外の時間にテーブルで読み書きする事を想定して、ぱっと取り出し仕舞える位置に棚があるととても便利で、いつもテーブルの上をすっきりしておけます。ごはんを作ったり、洗い物をしたりしている人との目線の高さを合わせた設計や、会話のし易い配置も大切なポイントです。

キッチン

キッチンには食事をつくり、また、片付けるという基本的な役割があります。家事がスムーズにできる造りににするのはもちろんの事ですが、家族や友人と一緒に調理したり片づけをしたりし易い作業スペースや動線を計画することで人の集まる空間にもできます。キッチンを家事をこなす場にしてしまうのはもったいないと思いませんか。

パントリー

昔と比べてスーパーに行けば各国の色んなスパイスや日持ちする食材なども手に入る今、食材をまとめ買いする方も多くなりました。防災面からもストックを使いながら入れ替えて普段使いするなんていうスタイルも大分一般的になっています。そんな、ある程度ストックしながら便利に使う食品庫(パントリー)は玄関や勝手口~キッチンまでの動線上に計画すればとても便利でキッチン周りもすっきりです。

洗濯&室内物干しスペース

洗濯ものは外に干すのが当たり前だった時代も変化し、室内干しがメインというスタイルの方も少なくはありません。室内干しスペースとミニマムな家事スペースを洗濯機の近くに計画すれば洗う→干す→取り込む→たたむの家事動線が究極に縮まり家事楽です。

ファミリークローク

収納の基本は適材適所使う場所に必要な分だけ用意しておくのが使いやすい。基本はそうだけど・・・ファミリークロークは家族のそれぞれの個室からアプローチしやすい場所にみんなの服をまとめて収納しようという考え方。洗濯物を干し終わったらハンガーのままファミリークロークに収納することもでき、寝室→子供部屋と各部屋に収納しに行く手間も省けます。

気持ちの良い高さ・謙虚な高さ

天井の高さは一律という訳ではありません。
ちょっと思い出してみてください、これまでいいなっと思ったことのある家や建物は全て高い天井の部屋だけだったでしょうか。
確かにインパクトがあり記憶に残り易いのは高い天井や吹き抜けのある空間かもしれません。けれども、誰にでもあるのではないでしょうか、決して広くはない空間なのに、なんだかしっくり落ち着く部屋だなっという感覚。 もちろん、高さの設定は住まい手の好みを踏まえ相談しながら決めていくので正解は1つではありませんが、リビングのように広々とした空間にはバランスを考えて高天井や吹き抜けを設けることで解放感が生まれ、また、和室のように床に座って過ごす空間には、畳に座った目線で落ち着くように敢えて他の部屋より低い天井にすると心地よく感じるものです。
また、建物自体の高さは景観や道を歩く人に大きな印象を与えます。道を歩いていて真上を見ないと空の見えない街というのは寂しいものです。室内環境とのバランスを考慮しながらも、外観は街の景観に溶け込むように設計する事を心がけています。

家事の時短を考えて設計。

炊事

〈 帰宅 → 食材の収納 → 調理 → 食器の出し入れ → 洗い物 動線と収納 〉

買ってきた食材を収納するには、玄関から冷蔵庫までの動線上にパントリーをつくりましょう。あなたが毎日買い物に行くか、休日にまとめて買い物に行くスタイルかによって必要なスペースは違いますが、帰宅して、重たいお米や飲料などを低い位置に、乾物や加工食品は高い位置にすっきり収納できると掃除やストックの管理も楽ちんです。キッチンは作業動線がコンパクトになるように、冷蔵庫、シンク、コンロの位置を配置します。調理に使うことも多くなってきたオーブンレンジや炊飯器も使いやすい場所に計画することも忘れてはいけませんね。十分な作業スペースで盛り付けができれば、配膳にテーブルとの往復をしなくても済むので炊事の時短になります。食洗器も毎日の時間を節約できるという意味では直接的に時短を感じられる手段ですね。

洗濯

〈 洗い → 干し → 取り込み → たたみ → 収納する動線と収納 + 室内干しの検討 〉

動線をコンパクトにするのはもちろん、バルコニーの近くにハンガーや小物の収納を設けたり、ソファーやベッドの上になりがちな洗濯物をたたむ場所について検討してみる事も必要です。 共働きで夜しか洗濯物を干せない場合や花粉症の方などは洗濯機の近くに室内干しスペースと換気扇を確保することも検討してみてはいかがでしょうか。

掃除

〈 隙間時間にちょこっと掃除がしやすい工夫 〉

掃除の時間を短くするには何よりも気軽に掃除しやすい家づくりをすることが大切です。TVボードを床から浮く形で造る、引き戸は埃が溜まらないように吊戸を検討するなど掃除しやすい造りや素材選びをするのはもちろん、掃除用具は誰でもパッと使える位置に収納できる事が大切です。リビング廻りや寝室の近くにさっと掃除できるハンデイ掃除機があれば掃除の頻度も増えるはず。汚れは溜まり過ぎると作業も大変で取り掛かる気持ちも失せてしまうもの。日常の短時間掃除がしやすい収納場所と造りを意識してみましょう。そういう意味ではお掃除ロボットが売れているのも納得ですね。

外を感じられる豊かな空間

私たちにとって家とは帰りたくなる場所、ほっと落ち着く場所。それは雨・風や地震などに耐える頑丈な構造や、冬の寒さ・夏の暑さを遮ってくれる断熱などに守られている場所だからです。快適性を求めなければ家の性能は壁を多く、窓を少なくし、吹抜けをつくらなければ耐震性・断熱性共に上がります。
窓ってなんでしょうか。壁を切り抜いて光や風を通す穴?いいえ、私たちは窓は外の空間と中の空間を繋ぐ間にある空間として捉えて設計しています。玄関とリビングの間に音や熱の出入りを和らげてくれるホールや廊下があるのと同じように。
当然ですが外部空間は光や風、視覚的広がりなど自然の恵みに満ちています。
その外部空間と室内空間をやんわりと、時には大胆に繋ぐ間としての窓を設計することで室内はとても豊かになります。
吹き抜けも同様、上下の階を繋ぐ間の空間。上部からの光を取り入れたり、やんわりと気配を感じられる間であったり、戸建てならではの豊かさをプラスできる空間なのです。

部屋は細かく区切らない

長い年月を生きていく上で、お子さんが産まれたり、親との同居が必要になったりと家に住む人数が増え、また、お子さんが大きくなって夫婦だけの生活に戻る。
家に住む家族構成というのは変化していく事が多々あります。
長く住んでいく家のつくりにおいて、部屋を細かく区切るということは家族構成の変化で使い勝手が悪くなったり無駄なスペースが生まれたりするリスクを増やしてしまいます。
断熱のしっかりしたお家であればこそ部屋を小さく区切りすぎず、変化に合わせて間仕切りを簡単に作り替えられる配慮をしておく事で住み替えの必要にならない長く住めるお家が作れます。
長く住んでいく中で本当に個室が必要な時期だけ仕切るという感覚で家を建てれば視覚的にも広々と繋がりのある空間として生活できますね。

木の家を建てましょう

日本には昔から木造の文化があります。
諸外国と比べても物質的豊かさが高度な現代の日本に於いて、今も変わらず木造の割合が多いのはなぜでしょう。 木には手入れをすれば年を経るごとに艶、風合いが出てくる魅力があり、温もりを感じます。そして、なぜか年々愛着が湧いてくる素材だというのが大きなポイントではないでしょうか。
京都にある古民家や町家を見ているとそれを強く感じさせられます。同じ様な気候風土にある100年経ったお家でも住み手がどれだけ愛着を持って住んでおられたかがよく分かります。
ただの古びた家としっかり手入れして経年変化の味が出ている家。
長く住み、そして、住み継いでいくには愛着の湧く木の家をつくる事が大切です。
また、木造の家は構造的に他の構造と比べて劣ると考えられがちですが、そんなことはありません。木造には木にあった構造検討や素材の組み合わせを丁寧に検討することで頑丈で安全な家がしっかり建てられるのです。
近年、国の方針でも大規模木造建築物を推進していく試みは活発化してきており、今後ますます木造の技術は進歩していくことでしょう。
環境的側面からも木材を使うことは大切です。昨今、豪雨や土砂崩れなどの自然災害の際にも問題になりましたが、林業が衰退し、間伐や定期的な伐採・植樹のされていない森は保水力が少なく地滑りを起こしやすい山となるばかりではなく、高樹齢で光合成によるCO2削減能力も低い木だらけの森になってしまいます。
家を建てる分の木を伐採し、また植樹して育てる。このサイクルがスムーズに循環していく仕組みを地域毎に大切にしていくというのは昔はできていたこと。
そんな当たり前に出来ていたことをするのは難しことではないはずです。私たちは適材適所に外材も用いながらも地域の木材を積極的に使いうことで地域の環境保全に貢献しています。

住みてに合わせた、コストの設計も相談しましょう

いえづくりをしていく上で構造・意匠・温熱環境・動線などの設計と同じく、コストの設計はとても大切です。
当然ながら安ければ良いという訳でもなければ高ければ良いという訳でもない。
構造や断熱などの基本性能を担保するのは前提ですが、その他のコストを何(素材なのか設備なのか建物の大きさなのかなど)に振り分けていくのが最善の選択かというのは住み手によって異なります。その大切な部分を打ち合わせを通してクリアーにしていくのがコスト設計、何事もバランスの良さが大切です。
物が溢れ便利な暮らしが当たり前のようになった現代ですが、最新の物が全て良いという訳ではないはずです。反省と回帰の時代と言われる今、質素でシンプルな家づくりと快適で夢ある家づくりは対義ではないはずです。

風をよむ、光を呼ぶ

一軒一軒違う家を設計するのには2つ理由があります。
1つは当然、住み手が違うという点、住み方が違う人の為の家なので想いに沿う設計が必要です。
そして、もう1つの大きな理由はその土地毎の気候風土や環境が違うという点です。
光や風、太陽熱などの自然の恵みを上手に取り込み、そして、時にしっかりと遮る。
しっかりとその土地を理解すれば大きな恩恵を受けることができ、機械的空調設備への依存度を抑えた生活が可能になります。
気候変動が大きく、どうしてもエアコンやストーブなどの機械に頼らなければならない期間はありますが、窓を開けて自然な風で気持ちよく過ごせる季節を少しでも長くできる設計が今の家には求められているのではないでしょうか。
光を取り込む天窓や中庭、陽射しをコントロールする庇、日射熱の蓄熱をするタイルなど、京都の地で京都の気候に合わせた快適さ、設計の工夫でパッシブな暮らしをご提案します。

図面で表現する

暮らしのイメージできる家を設計しています。
図面を描くまで、そして家を建て始めるまでに住み手と何度もお話をします。
それは、どんな生活をする場所なのか、家に何を求めているのかという一番大切なことを少しでもよく理解したいからです。
家の専門的部分については任せて頂ければ責任をもって良い家を想いを込めて設計させて頂きます。
打ち合わせではもっと根本的な部分、あなたにとっての良いの基準と想いを共有することが大切。
図面ができたらまず図面の中で生活を想像してみてください。
朝起きてやわらかな光の下で顔を洗い、1日の始まりを明るい気持ちにさせてくれる場所で朝食を。
身支度用の大きな鏡のあるクローゼットで着替えて家を出る。
買い物帰り、家に入るとシューズクローゼットの横のパントリーで重たい荷物を置いてキッチンへ・・・
今している生活、そして、今からしたい生活を思い描けば必然と間取りは出来上がります。
ここまでイメージできれば大丈夫。あとは想像できなくても私たちにお任せ頂ければ+αの想いをカタチにしていけます。

少人数で暮らす家

日本の世帯の構成は年々少人数化してきており、2030年頃には単身と2人以内の世帯が全体の60%近くになると考えられています。今までの4人家族3LDKくらいを想定して家を建てること自体がスタンダードでは無くなり、単身で自分らしく過ごせるお家を身の丈に合った大きさ、そして予算で建て、また、住み替えリスクに備えて単身世帯用の家の需要が増えた時代に住み替えし易い家づくりを提案していきます。
また、夫婦2人での暮らしを想定して○LDKという発想に捉われない遊び心のある空間提案。
親子2人の暮らしでは、介護のし易さや健康状態をお互い把握できつつも、親子だからこそ近づき過ぎる心の距離感・プライバシーを保てる間取りや空間構成を提案しています。
中古住宅市場には4人暮らし程度を想定した広いお家が増えてきています。単身や少人数で住むには勝手が悪くリフォームが必要です。
もちろん、使える品質の住宅は手直しして使っていくのが良いと思います。
ただ、新築を建てたいと考えた時に、単身や少人数で住むからといって選択肢がマンションしかないというのはおかしい。
そんな想いのお手伝いをできればと考えています。

ペットと暮らす家

家づくりの始まりに家族構成をお聞きしますが、大切な家族の一員であるワンちゃんやネコちゃんなどペットと暮らす方は増えてきています。
ペットとの生活のし易さは、直接私たちが本人(本犬・本猫?)に希望をお聞きできない分、尚更の事しっかり考えておく必要があります。
例えば、昔は番犬のように玄関先で飼われていた犬も実際に本人の事を考えれば、玄関先に繋がれると入口を守る責任を任せられてストレスを感じてしまう場合も多く、人の出入りの少ない位置に落ち着く寝床を用意してあげることが大切です。
また、猫用の通路もあこがれだけでつくってしまうと怪我の原因や落ち着かないキャットウォークになってしまうので、安全や使い勝手を考えて設計することが大切。
人間同士と同じで時には顔を合わせ、籠れてプライバシーのある空間も用意してあげるなど、お互い気持ちよく使える間取りや掃除のし易い計画とする事でストレスなく過ごせる事が何より重要です。
かわいい家族との生活はどうしても人間目線やヒトの習性を元に考えてしまいがちですが、それぞれの動物ごとに習性が違うという事は最低限理解して考えてあげることが一緒に住む人の責任です。

暮らしに素直な家具づくり

家づくりと一緒に家具のご提案もしています。
想い入れのある家具に合わせて家を設計する場合もありますが、そうでない場合は家と合わせてトータルコーディネートしたオーダー家具を設計します。
家と合わせた家具を設計する際に考えることは、移動できる家具として設計するべきものか、固定式の造り付け式として造作するべきかという点。
長い目で見たときに移動したり作り替えたり、不要になる可能性のある家具は置き家具、その部屋やスペースの用途や使い勝手が変わらないと想定できるものは固定式の造り付けとするのも選択肢。
置き家具方式であれば移動して使えたり、不要になっても必要とする人に使い継いで貰えたりと造り手としては嬉しいものです。
どちらの選択をした場合も家の内装材や設計コンセプトと統一感を持たせたデザインや素材を提案できるので、家具のコーディネートに迷わず済みますね。
住み手の方と相談しながら最善の作り方と今だけでない将来の住まい方も考えた設計を心がけています。

住み慣れた場所での建て替え

住み慣れた場所で古くなったり手狭になった家を建て替える方は多いもの。
長く住んできた場所での建て替えでのメリットとして実際にその土地の気候や音環境などを十二分に体感してきた上で新し家の設計に活かせるという事でしょう。
風の良く通る方向や車通りの多い時間帯の騒音レベルなどに配慮したお家が計画できます。
当然、光の入りにくかった部屋や周囲の家からの視線などこれまでストレスに感じで来た事も明確に改善していけます。
これはリフォームと同じ考え方ですが、リフォームより制限が少ない分、検討してかなければならない事は多い。住み慣れた場所での理想の家について一緒に想像してみましょう。