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一級建築士ブログ
屋根の材料
屋根の材料はたくさんありますが、何を基準に選べばいいのか悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ZENでよく使用しているいぶし瓦とガルバリウム鋼板屋根について解説をしたいと思います。
いぶし瓦

特徴
いぶし瓦は、粘土を焼成した後に「燻化」という燻す工程により表面に炭素の幕を形成させ、銀灰色の美しい光沢をもたせた瓦です。和風建築、日本の伝統建築、神社仏閣などで使われています。
メリット
・美しい銀色の光沢で高級感のある外観に。
・経年変化により深みが増し風格ある雰囲気になっていく。
・耐久性が高く50年以上の寿命がある。
デメリット
・重量があるため耐震性には配慮が必要になる。
・吸水性があるため、凍結による割れのリスクがある。
・費用が高くなる。

ガルバリウム鋼板

特徴
ガルバリウム鋼板は鋼板をアルミ・亜鉛・シリコンの合金でメッキしたもの。軽量で錆びにくく施工性に優れている。
メリット
・軽量で耐震に有利。
・施工性に優れ安価。
・形状や色が豊富でデザイン性に優れる。
デメリット
・遮音性が低く雨音が響くことはある
・表面に傷が付くと錆びやすくなる。
・15年程度で塗装などのメンテナンスが必要。

まとめ
どちらも優れた屋根材で、それぞれにメリットデメリットがあるためどちらがいいとは言い切れません。
いぶし瓦は和風建築にしたい方や重厚感を求める方に、ガルバリウム鋼板はモダンな建築を求める方に合う材料だと思います。生活のスタイルや環境、建物の好みなどに応じて選ぶことでお気に入りの住まいが完成するのではないでしょうか。
