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マンション×リノベーション

一級建築士ブログ

マンション×リノベーション

HOUSE ZENが手掛けたマンションリノベの解説をします。
普段はなかなか聞けないデザインの裏側を隅々までご紹介します。

コンセプトは「住まいのアレンジ」

このリノベーションのコンセプトは「住まいのアレンジ」です。
その時々に応じて空間をアレンジすることができ、ライフスタイルの変化に対応する住まいを目指しました。
時代の変化が激しい昨今、ライフスタイルの変化に寄り添うことが出来ることが今後の住宅のポイントとなるでしょう。
コンパクトな空間を最大限有効化しつつ、可変的な住まいのデザイン。
さらに木を基調として住まいとしての心地よく愛着のあるデザインを目指しました。

Before

After

こちらがリノベーション後です。
以下のポイントを後ほど掘り下げていきます。

・障子の間仕切り
・収納式置き畳
・収納と書斎
・造作ならではの設え
・木のデザイン
・夏は涼しく、冬は暖かい

Point1 障子の間仕切り

一つ目のポイントは障子の間仕切りです。
4枚片引きの障子は開けると元から一室だったかのように全開にすることができ、
開けると18畳のLDKを閉めると11.5畳のDKと6.5畳の部屋にアレンジすることができます。
また組子と框の寸法を揃えることで閉めた時にそれ自体がモダンな佇まいとなるようにデザインしました。
障子の柔らかな光は木の素材感との相性が抜群です、
ちなみにこの障子紙はワーロン紙といって樹脂を織り込んだ特殊なものでそうそう破れる心配はありません。

Point2 収納式の置き畳

二つ目のポイントは収納式の置き畳です。
畳は子育て世代にもシニア世代にも愛される使い勝手の良い設えです。
しかし、ソファーなどの家具を置くときなどは邪魔になることもしばしば見られます。
そこで、無垢フローリングの上に12枚の置き畳を敷くデザインを考えました。
12枚全て敷いて畳のリビングにしたり、1枚も敷かずにソファーのおけるリビングにできます。
また4枚だけや6枚だけ敷いて良いとこ取りも可能です。
この置き畳みはテレビボードの裏の空間に収納することができるよう工夫して設計されています。

Point3 収納と書斎

限られた空間の中でできるだけ広々と見せるにはどうすれば良いか。
答えは収納スペースをしっかりとることです。
収納スペースをしっかりとることで、収納の部分とそれ以外の部分のゾーン分けがされて広々した空間を作り出すことができます。
この家ではリビングからも寝室からもアクセスできるファミリークローゼットをはじめとして、随所に収納を設けました。
またリモートワークに対応した書斎もあるので、メリハリのある空間構成となっています。

Point4 造作ならではの設え

この家は一つ一つの使い勝手を考えて、デザインした造作がたくさんあります。
造作ならではのデザイン性と使い勝手が両立されています。

Point5 木のデザイン

この家は木をたくさん使った内装にしています。
マンションの管理規約で床材の防音基準が定められている場合があります。
通常無垢材のフローリングはこの防音基準を満たすことが出来ません。
そこで無垢フローリングの下に特殊な防音マットを施工して防音基準をクリアする設計にしました。
ナラ材の無垢フローリングは建材にはない暖かさ、心地よさがあります。

Point6 夏は涼しく、冬は暖かい

住まいの心地よさを考えたときに温熱環境はとても重要です。
通常マンションは共有部分である窓の交換は出来ません。
そこでこのリノベではLDKの大きな窓に断熱効果の非常に高いダブルハニカムスクリーンを採用しました。
窓中央部の熱貫流率は樹脂サッシトリプルガラスと同程度の性能になります。
これに加えて肌に触れる木の暖かさの体感があることで、夏は涼しく冬は暖かいを実現しています。

出典:MAHBEX LaLa blind(ハニカムブラインド)https://www.mahbex.com/product/LaLablind/

このブログを書いたのは…

石田 大喜 

・一級建築士 / 構造設計一級建築士
・中小企業診断士
・宅地建物取引士
・京都文化財マネージャー(建造物)

只今3人の子育てに奮闘中。